かれこれ30年前・・・
母が乳がんと診断されたとき、主治医の先生から「あなたも将来、がんになる可能性が高いから、毎年必ず検査を受けてください」と言われました。
心配性だった私は、すぐにがん保険に加入し、健康診断とは別に、2年に一度はがん検診を欠かさず受けてきました。
そして迎えた40代。乳がん検診の結果が「要精密検査」
その通知が届いた瞬間から、心は激しくざわついた・・・。
病院に行くまでのあいだも、検査中も、結果を待つ間も、ずっと不安と心配で押しつぶされそうになっていた。
生きた心地がしないって、まさにこのこと。

結果は異常なし。
でもあのとき、少しでも「がんの疑いあり」と言われていたら、起きてもいないことを心配して、悪い方へ悪い方へと考え続けていたかもしれない。
あのとき私は、自分の思考のクセや心のクセに氣づくことができた。
常に最悪のパターンを想像しては、不安に飲み込まれ、頭の中でぐるぐると思考を巡らせて、心もカラダもどっと疲れてしまう・・・。
そんな自分の傾向に、ようやく氣づけた瞬間でもありました。
そして、ふと感じたんです。
日々、起きてもないことに頭を悩ませ、無意識で頭の中を駆け巡る、不安や心配や恐れなどは知らず知らずのうちに氣の流れを滞らせ、がんなどの病気を作り出してしまうかもしれない。
病気とは「氣」が病んだ状態であり、その原因となっているのは、実は自分の思考のクセや心のクセかもしれない。
小さな氣づきをスルーしない
なにかに氣づく瞬間って、実は自分自身を見直すとても貴重なタイミング。
それは、心の奥からの「ちょっと待って」のサインかもしれません。
何氣ない日常の中でふと感じる氣づきこそが、自己認識を深めるための大切な手がかりになります。
今の時代、情報や価値観があふれる分、たくさんの「なんとなく変だな」「ちょっとしっくりこないな」と思う場面にも出会いますよね。
でも、それはネガティブなことではなくて、自分自身と丁寧に向き合うチャンスでもあるんです。

大切なのは、小さな氣づきをスルーしないこと
どんなに小さなことも「なぜそう感じたんだろう?」と立ち止まり、その理由や背景に目を向けてみること。
小さな氣づきが人生を大きく変えるきっかけにもなります。
氣づきの一つひとつが、あなたの生き方をもっとあなたらしく、整えてくれるはずです。


氣づきは自分らしく生きるためのヒント
このことをきっかけに私は、健康診断とがん検診をやめました。
世間一般的な考え方だと、その年齢でありえない!という感じだと思いますが、私としてはとても心地がよくていい感じです。
私たちのカラダには、ウィルスや細菌からカラダを守ってくれている免疫細胞があります。


さらに、体内で起こっている異常、たとえば、がん細胞などを消滅させる働きもあります。
私たちの免疫機能は約7割が腸、約3割が心(自律神経)のバランスで決まるといわれています。
腸内環境を整え、笑って楽しく前向きに過ごすことこそ、免疫機能を高めることにつながります。
さまざまな研究によると、不安や緊張などのストレスがあると、腸内環境が悪くなる悪玉菌が増え、
善玉菌が減少するという研究結果もあるようです。
逆に腸内細菌のバランスが良いと、氣分や感情をコントロールするセロトニンが分泌され、心の安定につながるといわれています。
あとは、生命の根源ともいえる呼吸も大切です。
生まれてから今日まで、当たり前のように繰り返している呼吸ですが、意識的に行うことで、私たちが本来もっている自然治癒力を高めることができるんです。
とくに、正しい呼吸法とされる腹式呼吸は、少ないエネルギーで効率よく酸素を取り込み、肺の機能が低下している方にもやさしい呼吸法として知られています。
普段の呼吸では吸い込んだ空気の7割程度しか吐き出せませんが、腹式呼吸ではゆっくりと深く呼吸をすることで、体内の空氣をしっかりと入れ替えることができます。
そして呼吸は、感情とも深く結びついています。
さらに、お腹の動きがポンプのような働きをして、足元から心臓へ血液を押し上げ、全身の巡りを良くしてくれるんです。


心配事があると呼吸は沈んで浅くなり、怒ると荒くなる。
驚いたときは吸う息にチカラが入り、のんびりしているときは吐く息が長くなって、筋肉もゆるんでいきます。
感情が乱れたときは、深く長い呼吸を意識することで、自律神経に働きかけ、心が落ち着いていきます。
呼吸を見れば、今の心の状態が見えてくるともいえますね。
毎日の暮らしのなかで、ほんの少しだけ呼吸に意識を向けてみる。
それだけで、カラダと心がゆるみ、穏やかさが戻ってくるから不思議です。
自分のカラダと心にやさしく耳を澄ませて、自分のカラダは自分で守ってあげられる私でありたいなって思います♡

